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| 所在地 下京区 |
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| 選定番号 第14−008号 |
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| 推薦理由(抜粋) 昭和23年(1948)に開業した、フランス語で夜会・素敵な夜を意味する店名の喫茶店。洋画家佐々木良三、彫刻家池野禎春、国際染織美術館館長だった上村六郎らの尽力で建築された。内装には、「葡萄」や「向日葵」など池野の木彫り彫刻が施される。昭和の文化とともに当時の喫茶文化を今に伝える貴重な建物である。 認定番号
第256号 認定理由 喫茶ソワレは木屋町通四条上るの地に所在する喫茶店である。創業者の元木和夫は、昭和初期から下京区の新京極で画廊・美術雑貨品を扱う合名会社「元木屋」を経営したが、戦時中には画廊の経営は困難となっていた。戦後、画廊での接客経験を基に喫茶店を出店することを決意し、昭和23年(1948)に開店した。 建物は、親交のあった彫刻家・池野禎春に意匠監修を依頼して設計された。木造2階建で、西木屋町通に面して東向きに入口を設ける。外観はハーフティンバーとし、2階部分が前面にせり出す西洋民家風の意匠である。外観の木部には石目彫のナグリが施されている。屋根上には三角の妻面と円錐形屋根の塔屋をのせて風見鶏が立つが、これは鶏ではなくトナカイをモチーフにしたものとされる。入口を入ると北側に階段が配される。1,2階とも客席で、厨房を1階に設ける。客席はいずれも2〜4名用のボックスに区切られている。2階はトラス風の小屋組をあらわす天井とする。ファサードの木部、内部の壁面パネル、梁部分には主に葡萄をモチーフとした木彫が施されているが、これらは意匠監修を担当した池野自身が約2年間をかけて製作したものである。同店の常連客には芸術家や文化人も数多く、文化サロンとしの役割を果たした。特に創業者と親交の深かった洋画家・佐々木良三や、京都朝日会館の壁画製作に際して頻繁に当店を利用した東郷青児からは、作品の寄贈を受け、現在も店内を飾っている。東郷は小物のオリジナルデザイン画も提供した。また、染色学者・上村六郎の提案で「女性を美しく見せ、男性を若々しく見せる」として青色の間接照明を設置したという。この他、玄関横には歌人・吉井勇の直筆を基にした歌碑が飾られている。 喫茶ソワレは、京都を代表する老舗の喫茶店の一つである。彫刻家が監修した意匠や、木彫作品による創作的な建物は魅力的な空間をつくり出している。戦後、芸術家や文化人が集う文化サロンの役割を果たし、京都の文化史を紐解く上でも重要な存在である。 | |
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